研究室引き篭もり、大学院生、働く意義のつかめない世代

研究室引き篭もり(ある大学院生の日記、2004-12-22)
http://naoki-taki.cocolog-nifty.com/hogehoge/2004/12/post_38.html

せっかくだからここではニート予備軍である研究室引き籠もりについて。最近増えているらしい、研究室に来ない修士、学部4年の学生が。結局、何で来ない、来れないのかを考えてみると価値観の違うコミュニティに適応できないのせいなのかな。

引用元にある「研究室引き篭もり」とは、研究室に閉じこもって朝から晩まで実験や研究をしている状態ではなくて、それとはまったく逆の研究室にやってこない学生のことを指している。

また(「研究室引き篭もり」であろうがなかろうが?)大学院生なんてひきこもりと同じ状況だという意見もある。

入院、自殺、ジェノサイド、研究者へのケモノミチ(slowlearner blog、2004-12-16)
http://slowlearner.oops.jp/blog/archives/2004/12/post_40.html

 最近、ひきこもりに関して、話をする機会が増えた。そのとき、マクラは、院生なんて社会参加もできず、就職もできず、ひきこもりと同じ状況だという言い回し。ひきこもりも院生も、将来の展望がなく、それは何よりも社会との接点が欠けている現状に行き着く。もちろん、違う点があるのは百も承知だが、こっちは半ばまじめに考える。

つぎの記事をみると、大学院生がひきこもりやニートになる可能性を大学側も認識していることがわかる。

「働くということ 第5部 世代の壁(2)」 ─ 増殖する「後期子供」(『日本経済新聞』2003年11月4日からの引用記事)
http://sanpo19.jp/news_paper/conditions/co0225.htm

 「子供に大学院進学や留学を安易に勧めるのは絶対にやめてほしい」。中大キャリア支援課長の野口哲朗(50)は毎秋、学生の父母向け就職懇談会でクギを刺す。「経済力があり、ものわかりのいい親が増えてきた」。モラトリアム進学や留学は働く意義のつかめない世代の増殖を招く。

この日本経済新聞の連載「働くということ」は、連載記事をまとめたものが1冊の本になっている。

働くということ

働くということ