連載終了?

[扉をあけて] 第4回 ひきこもり「理解してもらえなかった母への報復」
http://www.mainichi-msn.co.jp/kurashi/kokoro/aitakute/news/20040426org00m100052000c.html

最後に「(つづく)」の文字がないので、第4回で連載終了ということでしょうか。母親の死という結末は、本当に予想外というか、さらに話が遠いところにいってしまったというか……。

ユウジ(仮名)さんは、自分がひきこもってしまった原因について自己分析しています。その原因を、連載の第3回から引用しておきます。

「けんかばかりしていた両親のもとで育ち、人に対して信頼や安心感が持てず、人が怖いと思うようになっていた。それで、人と関係を持とうとすると拒絶感が生まれるようになった」。 ユウジは、自分のひきこもりの原因をこう説明した。

現在、ユウジさんはウェブ・デザイナーの職にあって「重要な仕事をまかせられることにやりがいを感じている」*1という。ひきこもり状態にあったユウジさんが、そのような状態からどのようにして抜け出し、そして「やりがいを感じ」ながら仕事ができるようになったのだろうか……それがわからないまま連載がおわってしまった(ようだ)。

また、ひきこもりの原因についてのユウジさんの自己分析は「抑うつ状態について解説したポーランド精神分析家の翻訳本」*2を読んだことがきっかけで得られたものだという。この「ポーランド精神分析家」とは誰だったのだろうか……これもわからないまま連載がおわってしまった(ようだ)*3

なにか役立つ情報が得られると勝手に期待しながら連載記事を読んでいたこともあり、このような謎だらけのままで連載が終了してしまうことにちょっと衝撃を受けているのでした。

*1:[扉をあけて] 第1回 ひきこもり「理由(わけ)の分からない苦しさ」」より

*2:[扉をあけて] 第2回 ひきこもり「自分の居場所壊れるのでは…」」より

*3:この「ポーランド精神分析家」について、id:blacktapioca:20040421#cさんのコメント欄でid:you999さんが「ポーランド精神分析家=Hanna Segal」の可能性を指摘されています(同時に、精神科医精神分析家の区別がついていない可能性も指摘)。