科学哲学

戸田山和久さんの本にはハズレがない(ただし共著・編著はこのかぎりではないかも)。

科学哲学の冒険 サイエンスの目的と方法をさぐる (NHKブックス)

科学哲学の冒険 サイエンスの目的と方法をさぐる (NHKブックス)

テツオ──理論を文の集まりと考える文パラダイムはどうもダメそう、というのは分かりました。でも、理論が文の集まりでないとしたら、いったい何なんですか。
センセイ──ええとね……。ちょっと長くなりそうだから、ちょっと休憩をいれてからにしようよ。先週、東京で学会があったときに買ってきた草加せんべいがあるから食べる? せんべいはやっぱり冬のものだよね。夏だとしけちゃうから、イマイチ。
リカ──わー。私おせんべい大好き。いただきます。
センセイ──リカさんは、辛党みたいだね。で、テツオくんはあんこが大好きで甘党と。
テツオ──共通点もありますよ。二人ともすごい酒飲みだもん。
センセイ──あ、そうなんだ。近ごろの学生にしてはめずらしいね。
テツオ──よく飲みますよ。今日買ってきたワインだって、これで二人分だし……。
リカ──テ・ツ・オ・く・ん。
センセイ──じゃ、再開再開。……ええと。まず、確認しておかなきゃいけないのは、公理系って何だったっけ。ということ。(226、227ページ)

ここらあたりに「リカさん萌え」が発生する仕組みが隠されているのかもしれぬ。