神経科学分野での発見が道徳的判断を変えていく

神経科学が問いなおす「自由意志と責任」(Hotwired日本語版)
http://hotwired.goo.ne.jp/news/technology/story/20041216302.html

 グリーン博士はこの主張を説明するために、遺伝子操作によって生まれ、環境の影響から犯行に至る架空の人物『パペット氏』[puppetは操り人形の意味]のたとえ話を持ち出した。

 「われわれは、パペット氏の遺伝子と環境が邪悪な行動を取るように操作されていたことを知ると、彼を憐れむようになり、処罰のための処罰をしようという姿勢は弱くなる。たとえ、われわれが引き続き彼の危険性を認識し、このような人物を拘禁したり行動を制限したりしなければならないと考えるとしても、それは同じだ」

 このたとえ話の要点は、神経科学の理解がより深まると、われわれの人間行動の捉え方が変化するというところにある。

以下、なんとなくかんがえたこと。

  • 抑うつセロトニンという用語で説明することで、わたしたちの「うつ病」観はどのように変化するだろうか?
  • 発達障害を注意欠陥障害や自閉スペクトラムという用語で説明することで、わたしたちの「発達障害」観はどのように変化するだろうか?
  • ひきこもり状態を慢性疲労症候群という用語で説明することで、わたしたちの「ひきこもり」観はどのように変化するだろうか?