だめ連とあかね

うえでも引用した小倉虫太郎さんの文章のなかに、つぎのような一文がある。

小倉虫太郎「韓国ペクス連合と交流して〜「だめ連」から見た韓国〜」(『月刊AWC通信』1999年5月号)
http://www.asiavoice.net/awc/n199905.html#008d

 ということで、彼からいろいろ教えてもらうことの方が多かったが、一つだけ彼が持ち帰ったのは、だめ連では格安で飲める飲み屋を経営しているが、そこがいわばだめ連における人や情報のたまり場となっているわけで、朱さんは、これを韓国に帰ったらさっそくやってみると言って帰っていった。

この「飲み屋」とは「あかね」のことではないかとおもう。

だめ連とあかねの関係には紆余曲折があるようで、そのあたりの事情について究極Q太郎さんがつぎのように説明している。

「あかね」とフリースペース・ムーブメントの可能性(初出『エフェメーレ』1号)
http://www5c.biglobe.ne.jp/~sugita/akane.htm

究極 一番最初にお店をやろうと思っていた時は「だめ連の店・あかね」という形だったんですよね。でもやっている内に、だめ連の本を読んだ人から、あかねに「神長恒一さんかぺぺ長谷川さんを出せ」等と人生相談の電話が頻繁にかかってきたりして、店員が次第にうんざりし始めてね。あかねはだめ連とは一線を画します、とはっきり言うようになった。まあ内実としては、だめ連に興味を持ってやって来るお客さんが多いわけですけどね。

つぎのサイトをみれば、あかねが現在も営業していることがわかる。

「あかね」公式情報のページ
http://www.kylin.com/akane-info/

赤字運営中」という赤い文字が気になるけれど……。

ところで、だめ連について藤井誠二さんがつぎのようなことを言っている。

藤井誠二インタビュー(「Mammo.tv」2001年?)
http://www.mammo.tv/column/FujiiS/interview_2.html

――男の中にも、働かないことを宣言し「だめ連」を結成する人が現れるなど男性性への信仰は変わりつつあるのでは?

 「だめ連」はまだ認められていないし、認められているとしても東京だけでしょう。あれが認められていたら引きこもりがこれだけ問題視されることはないと思う。引きこもりの6割は男だといわれていますからね。あれがもっと社会的に価値があれば、地位を得なくたっていい、会社なんか行かなくたっていいんだとなる。「だめ連」的なことはやっていても、やはり「本当はこうであってはいけない」という否定的な思いを抱いているのではないかな。

「認められているとしても東京だけでしょう」という指摘には「そうかもしれない」とおもった。
たしかに、あかねは東京都の新宿区の西早稲田にある。