数字の操作?

「学校嫌い」減少はほんものか(『読売新聞』社説、2004-8-13)
http://www.yomiuri.co.jp/editorial/news/20040812ig91.htm

 この調査が実態を正しく反映したものか、疑問視する声もある。「不登校」に分類すべき長期欠席者を、学校や教委が報告段階で「病気」「その他」に含めてしまう数字の“操作”もその一つだ。

 最近は、保健室や図書室などで何時間か過ごせば「出席」扱いになるため、とにかく登校だけさせて後はお構いなし、という学校もあるそうだ。

 フリースクールなど、不登校の子の指導現場にいるカウンセラーは「学校嫌いの子が減った実感はない」と、調査結果に懐疑的だ。「欠席が三十日すれすれの『予備軍』が相当数いる。統計に表れないため放置されている」という。

こちらも文部科学省つながりということで。学校基本調査で「『不登校』を理由とする児童生徒数」が2年連続で減少したという調査結果を受けて、このような社説が書かれています(引用文冒頭の「この調査」とは「平成16年度 学校基本調査」のこと)。

つっこみどころゼロの完璧な調査を実施するのは無理なので「学校基本調査」などさまざまな調査に対して疑問の声があがるのはめずらしいことではありません。しかし、そのような「疑問」が新聞の社説でとりあげられるのはめずらしい気がするので「なにか記事には書かれていない意図があるのかしら?」といぶかしく思ってしまった。

平成16年度学校基本調査速報(文部科学省
http://www.mext.go.jp/b_menu/toukei/001/04073001/index.htm